原因としては歯と歯のすき間(歯周ポケット)にひそむ細菌が繁殖し、そこから出る毒素によって歯ぐきに炎症が起こり、歯周病になります。
ふだんから歯や口の中を清潔に保つことを怠っていたり、口の健康維持に悪影響を与える習慣などを放置しておくと、歯周病などの病気を引き起こすことがあります。
歯みがきが不十分だとみがき残しが多くなり、そこから歯垢が残り、歯石の付着と繋がる可能性が高まります。
自分の歯に合わなかぶせものを使用していると、そのまわりに歯垢がつきやすくなります。
それが原因となり細菌が溜まっていきます。
口で呼吸すると、口が乾燥した状態になりやすいです。口が乾燥していると歯垢がたまりやすい環境になります。
歯ぎしりは歯と歯ぐきに強い力がかかるため炎症を起こしやすくなります。
歯周病の原因は歯周病菌だけではありません。ふだんの何気ない生活習慣が歯周病につながることもあります。
喫煙は歯ぐきの血行が悪くなります。そのため歯周病への抵抗力が弱まり、細菌が繁殖してしまいます。
ストレスの影響で、食生活や歯みがきの習慣が変わることがあります。さらには、体の抵抗力が弱まり、歯周病菌が繁殖しやすくなることもあります。
不規則な食生活は、体だけに留まらず、歯や歯ぐきにも悪影響を及ぼします。甘いものや柔らかいものは歯に歯垢を残しやすいので注意が必要です。
歯周病の治療は大きく分けて3つあります。
歯周病治療の基本は歯に付着している歯垢を取り除く、継続的に付着させない事が一番です。
患者様自身が歯垢を取る力や歯石を取る事が出来る環境にすることを目標にします。
この基本的な治療ができていなければ外科治療を行っても元に戻ってしまうくらい、重要な治療となります。
上記の基本治療で取りきれなかった歯石や歯周病で形が変わってしまった歯の形を整える事で、プラークコントロールがしやすい状態にします。
他の歯に悪影響を及ぼしてしまうような、状態の悪い歯を抜歯したりなども行います。
歯周病は治療をしたからと言って、完治、治療が終了という病気ではありません。
治療後に再度悪化、進行させないように維持をしていく必要があります。
日々定期的に行う予防歯科については下記をご覧ください。
歯周病はお口の中だけでなく、身体全体に影響を及ぼす病気です。
しかし、たとえ歯周病になったとしても治療で治す事の出来る病気です。
日々のオーラルケアを行い、メンテナンスを行う事で未然に防ぎ健康な歯を維持していきましょう。