当院の歯科治療のデジタル化の試み|綱島の歯医者 │ せきのデンタルクリニック │ 綱島駅から徒歩2分

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当院の歯科治療のデジタル化の試み

せきのデンタルクリニック 院長 関野浩一郎

歯科業界のデジタル化の現状

  • 子供の治療風景

    歯科治療は、私もそう思っていましたが、専門職の為、デジタル技術とはかけ離れた領域の仕事だと考えられてきました。なぜなら、歯科医師によって患者さんの歯を削り、歯型をとり、それを歯科技工所へ輸送し、歯科技工士という職人の手により被せものが出来上がり、更に、それを再度、クリニックに輸送し、患者さんの歯に調整し、セットするといった作業は、変えようがないルーティンと決めつけていたからです。

    この大変時間と費用のかかる工程の一端でもデジタル化することにより、今まで患者さんの治療をしてから被せものを装着するのに時間を要し、外的刺激や感染のリスクにさらされていた歯を短期間で完了することができ、ドクターも患者さんもストレスを軽減出来るのではないかと考えています。また、クリニックと技工所をオンラインで結び、データを共有することにより、電話などでは伝えにくい難症例のアドバイスを遠隔にて受けることも可能になります。

    当院では、デジタル化を進めることにより、治療効率の向上、治療費用の抑制ができ、患者さんのQOL、満足度の向上を実現でき、そして、他のクリニックとは、違った診療スタイルを確立できるのではないかと考えております。

当クリニックにおけるデジタル化の現状と目標

これまで、当クリニックでは、モリタ社製のレセプトコンピューターの導入により、患者様の治療の経過を一元管理することにより治療の質の向上の一助となってきました。また、レセプトの提出を紙媒体ではなく、電子データで送付することが可能になり、無駄な時間と資源の節約の効果も出てきています。

同じくモリタ社製のWEB予約システムGenifixの導入により、レセプトコンピューターと連動して、患者様からの予約をインターネットを使って取ることも可能になり、診療時間外でも予約を取ることや、電話対応などの受付業務の軽減が実現でき、患者様への迅速な対応につながっていると実感しております。

他に富士通製のマイナンバーリーダの導入により患者様の保険証確認の簡素化、正確性が得られ、患者様の他医院での投薬記録の共有も可能になり、安全な治療の実現にも寄与しております。クレジットカード決済(自費診療のみ)も導入しており、治療以外でなるべく非接触になるよう心がけております。

今後は、歯型を取ったり被せものを作成する工程をデジタル化したり、今まで歯科医師や歯科技工士の目に依存していた歯の色あわせを測定器を使用しデータ化したり、治療効率を向上させ、患者様のQOL、満足度の向上を図っていきたいと考えております。

当クリニックの歯科治療のデジタル化に対する戦略

患者様に治療を行う過程で、デジタル化を進めるにあたり、CADCAMシステムの導入を考えております。今まで患者様の歯型を取るには、直接お口の中でシリコーンなどの印象材を使い、それに石膏を流し、歯科技工士に宅配便で送り、被せものを作成してもらい、再度、宅配便で送り返し、患者様に装着するという、何十年前から続く治療スタイルが続いていました。

このCADCAMシステムは、非接触での光学印象にかかわらず、より精度の高い歯型を取ることができ、それをパソコン上で被せものの設計をし、ミリングという機械を使って院内で作成できる、画期的なワンストップシステムになります。メリットは非常に多く、歯型の精密度が高い、完全非接触の光学印象の為更に進んだ感染対策ができる、歯型を3次元的に画像で再現できるため患者様の治療の説明の理解度が深まる、院内デジタルデータから被せものを作成することができることにより大幅な治療期間の短縮が見込める、難症例でもデータを契約した技工所と共有し適切なアドバイスを得られるなどが挙げられます。

当クリニックでは、常に患者様にメリットのあるデジタル技術はないか、貪欲に収集していき、治療精度や効率の向上を目指していきたいと考えております。

当クリニックのデジタル化を円滑に進めるための組織体制の確立

当院のデジタル化推進にあたり、CADCAMシステムの導入後、円滑に進めるための準備として、役割分担を考えています。CADCAMのデジタル情報管理及び、補綴物設計などを含めた総合最高責任者として、当クリニックの院長が担当し、補綴物製作責任者に歯科衛生士リーダー、補綴物管理並びにセレックのメンテナンス責任者に歯科助手リーダーが担当いたします。

また、デジタルデータを基に、難症例における補綴物の相談を依頼できる歯科技工所とも契約し、常に連携が取れるようにしております。

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